2026/05/15
健診で「HbA1cが高い」「空腹時血糖が高い」と言われた、最近のどがすぐ渇く・疲れやすい、家族に糖尿病の人がいて自分も心配──こうしたご相談を当院では数多くお受けします。
糖尿病は早期に発見して治療を始めるほど、合併症のリスクを下げることができます。
一方で進行すると、腎症・網膜症・神経障害・心血管疾患のリスクが高まります。
当院、緑野クリニックは内科と透析科を併設しており、糖尿病から糖尿病性腎症の進行まで院内で一貫してフォローできる体制を整えています。
本記事では、糖尿病の基本、当院での検査・治療方針、併存疾患の管理、よくあるご質問までをまとめました。
糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌や働きが不十分なために、慢性的に高血糖の状態が続く疾患です。
1型糖尿病(自己免疫的な原因が中心)と2型糖尿病(生活習慣・遺伝的素因が中心)に大きく分かれ、日本では9割以上が2型糖尿病とされています。
診断基準としては、空腹時血糖126mg/dL以上、随時血糖200mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上などが目安となります(日本糖尿病学会ガイドライン)。
HbA1cは過去1〜2ヶ月の平均血糖を反映する指標で、糖尿病の経過観察で広く使われます。
糖尿病が長く続くと、細い血管に影響して網膜症・腎症・神経障害(三大合併症)を引き起こすほか、太い血管に影響して脳梗塞・心筋梗塞・末梢動脈疾患のリスクも高まります。
発症から自覚症状が出るまでに時間がかかることが多いため、健診で早めに気づくことが何より重要です。
当院では糖尿病の評価のため、次のような検査を院内で行っています。
尿アルブミンの測定は、糖尿病性腎症の早期発見に重要です。
慢性腎臓病(CKD)の進行リスクが見えれば、早めの対策につなげられます。
CKDの詳細は慢性腎臓病(CKD)の早期発見と進行抑制をご覧ください。
2型糖尿病では、まず食事療法と運動療法から治療を始めることが多いです。
食事は炭水化物・脂質・タンパク質のバランスを整え、適切な総カロリーに収めることが基本です。
運動はウォーキングなどの有酸素運動を中心に、無理のない範囲で続けます。
体重が気になる方や肥満を伴う2型糖尿病では、食事・運動療法に加えた個別の体重管理アプローチをご提案します。
診察時にご相談ください。
食事・運動療法だけでは血糖コントロールが難しい場合、薬物療法を併用します。
糖尿病治療薬には次のような種類があります。
SGLT2阻害薬・GLP-1受容体作動薬は、近年の研究で腎保護・心保護作用が注目されており、糖尿病性腎症や心不全のリスクが高い方には有効な選択肢となります。
当院では学会ガイドラインに基づき、患者さん一人ひとりの状態に合わせて薬剤を選択していきます。
糖尿病性腎症は、糖尿病の代表的な合併症の一つで、進行すると透析が必要になることがあります。
当院では透析科も併設しており、糖尿病性腎症のステージ評価から、必要に応じて透析の導入まで院内で対応できる体制です。
透析の体制は、同時透析ベッド27床、外来HD患者76人、Kt/V 1.2以上の達成率90%(出典:日本透析医会の自主機能評価指標に基づく当院公開データ /dialysis/ ページ参照)という体制を整えています。
糖尿病から透析に至るまでの長い期間を、同じ医師チームで継続的にフォローできるのが当院の強みです。透析の流れや具体的な対応については、診察時にご相談ください。
糖尿病は単独で発症することは少なく、多くの場合は高血圧や脂質異常症と併発しています。
当院では生活習慣病3疾患を一体的に管理する体制で、複数のクリニックを掛け持ちする負担を減らせます。
糖尿病があってもAGA治療を希望される方には、安全性を確認のうえで併診管理を行っています。
血糖コントロールの状態、肝機能の評価、糖尿病治療薬とAGA治療薬の組み合わせの確認ポイントを整理しておくと、治療開始の判断がスムーズです。詳細は診察時にご相談ください。
当院は完全無予約制です。
診療時間内に直接お越しください。
糖尿病の経過観察では、月1回程度の採血と診察が標準的です(状態によって調整します)。
平均待ち時間は約15分、坂東インターチェンジから車で5分の立地で、駐車場もあります。
長期通院でも負担が少ない体制です。
年齢・合併症の有無によって目標値は異なります。
一般的には7.0%未満を目標とすることが多いですが、高齢の方では低血糖リスクを避けるため目標が緩和されることもあります。
一人ひとりの状況に合わせて医師が設定します。
最初は不安に感じる方が多いのですが、現在のインスリン製剤は使いやすい設計になっており、ほとんどの方が自分で注射できるようになります。
当院ではスタッフが丁寧に指導します。
SGLT2阻害薬は、尿中に糖を排泄して血糖を下げる薬です。
GLP-1受容体作動薬は、食欲抑制・体重減少作用も併せ持つ薬です。
腎保護・心保護作用も研究で示されており、近年の糖尿病治療では重要な選択肢となっています。
多くの場合は可能ですが、血糖コントロールの状態や薬剤の組み合わせによって判断します。
具体的な併診時の確認ポイント(HbA1cの目標値・服用中の薬剤・肝機能の評価)については、診察時に医師よりご説明します。
2型糖尿病で肥満を伴う方には、食事・運動療法を中心にしながら、必要に応じて医師がより踏み込んだ体重管理のアプローチをご提案します。
診察時に個別にご相談ください。
糖尿病は早期に治療を始め、生活習慣・薬物療法・併存疾患の管理を継続することで、合併症のリスクを大きく下げられる疾患です。
健診で指摘された方、すでに治療中で転医をお考えの方は、ぜひ当院までご相談ください(0297-30-3311)。
当院の総合診療体制は坂東市の内科クリニックをお探しの方へでご紹介しています。
監修:緑野クリニック 院長 土谷良樹
東京大学医学部卒業後、地域の中核的な医療機関で24年にわたって、地域とともに診療。
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、治療は医師の診察を経た上で。
記載内容は2026年5月時点の情報です。