脂質異常症(旧称:高脂血症)は自覚症状な...

2026/06/06

脂質異常症(高脂血症)の治療|坂東市の当院での管理【緑野クリニック】

脂質異常症(旧称:高脂血症)は自覚症状なく動脈硬化を進行させ、脳卒中・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症の引き金となる疾患です。
緑野クリニックは坂東市にある内科・透析科併設のクリニックで、脂質異常症を含む生活習慣病3疾患(高血圧・糖尿病・脂質異常症)を院内で一括管理し、腎機能の悪化サインも併設の透析科側で早期検知できる体制です。月1回程度の通院で、家庭での測定値や食事・運動の状況を共有しながら長期治療を進めていただけます。
本記事では、脂質異常症と高脂血症の違い、放置のリスク、検査と診断、当院の治療方針、よくあるご質問までをまとめました。

坂東市の脂質異常症治療のイメージ

脂質異常症と高脂血症の違い

「脂質異常症」と「高脂血症」は同じ疾患を指す言葉ですが、現在の医学的な正式名称は「脂質異常症」です。
以前は「高脂血症」と呼ばれていましたが、HDLコレステロール(いわゆる「善玉」)が低い状態も含めて「脂質の異常」と評価する観点から、現在の名称に統一されています。

脂質異常症の評価では、主に次の3つの数値が指標となります。

  • LDLコレステロール(140mg/dL以上で高LDLコレステロール血症)
  • HDLコレステロール(40mg/dL未満で低HDLコレステロール血症)
  • 中性脂肪(TG)(空腹時150mg/dL以上で高TG血症)

これらは日本動脈硬化学会のガイドラインに基づく診断基準です。
健診結果でいずれかの値が基準を超えていれば、「脂質異常症」として評価対象になります。

放置のリスク

脂質異常症は自覚症状がほぼないため、健診で指摘されてもそのままにしてしまう方が少なくありません。
しかし、放置すると動脈硬化が進行し、次のような疾患のリスクが高まります。

  • 脳梗塞・脳出血
  • 心筋梗塞・狭心症
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 大動脈瘤

また、糖尿病や高血圧と併発しやすいことも知られており、脂質異常症単独よりも複数の生活習慣病が重なるほど、心血管疾患のリスクは高まります。
高血圧治療糖尿病治療とあわせて、当院では3疾患を一体的にフォローしています。

検査と診断

当院では脂質異常症の評価に必要な検査を行っています。

  • 空腹時採血(LDL・HDL・TG・nonHDLコレステロール)
  • 二次性脂質異常症の精査(甲状腺機能・腎機能・肝機能)
  • 動脈硬化評価(必要に応じて)

採血は空腹時(食後10〜12時間以上)に行うことが原則です。
中性脂肪は食事の影響を受けやすいため、検査前の食事には注意が必要です。
脂質異常症が二次的に起きていないかを確認するため、甲状腺・肝臓・腎臓の状態も同時に評価します。

当院での治療方針

食事・運動療法

軽症から中等症の脂質異常症では、まず食事と運動による生活習慣の改善から始めます。
LDLコレステロールが高い方は、飽和脂肪酸とコレステロールの摂取制限、食物繊維の積極的な摂取が中心になります。
中性脂肪が高い方は、アルコールの節制と糖質摂取の見直しが重要です。

体重管理が脂質改善に直結するケースは多く、肥満を伴う場合は食事・運動療法を中心に、必要に応じて医師が個別の生活指導をご案内します。
診察時にご相談ください。

薬物療法

生活習慣の改善で十分な効果が得られない場合や、心血管リスクが高い方には薬物療法を併用します。
脂質異常症の主な治療薬は次のとおりです。

  • スタチン(LDL低下の第一選択)
  • エゼチミブ(LDL低下の補助)
  • フィブラート系・選択的PPARαモジュレーター(中性脂肪が高い方)
  • EPA製剤(中性脂肪・動脈硬化への作用)

薬剤選択は、心血管疾患の既往・年齢・併存疾患・LDL/TG値などをもとに、個別の心血管リスクを評価して決めていきます。
学会ガイドラインに沿って、適切な治療目標値(LDL値)を設定します。

高血圧・糖尿病との同時管理

脂質異常症は単独よりも、高血圧や糖尿病と併発するケースが多い疾患です。
当院では生活習慣病3疾患を院内で一括管理する体制で、月1回程度の通院と採血で全体を見ながら治療を進めていきます。
慢性腎臓病(CKD)が併存している場合も、慢性腎臓病(CKD)の早期発見と進行抑制と連動して評価していきます。透析が必要な段階に至った場合も、透析科併設のため院内で受け入れられる体制です。

当院で続けるメリット

脂質異常症の治療は数年単位で続けるものになります。
当院は内科・透析科併設のため、生活習慣病3疾患を院内で一括管理しながら、腎機能の悪化サインを併設の透析科側で早期検知できる体制です。
完全無予約制(平均待ち約15分)・坂東IC5分の立地で、長期通院もしやすい運用です。

当院全体の総合診療体制は坂東市の内科クリニックをお探しの方へ|当院の総合診療でご紹介しています。

よくあるご質問

Q1. スタチンの副作用は何が知られていますか?

主な副作用としては、筋肉痛・横紋筋融解症(まれ)・肝機能障害が報告されています。
多くの方は問題なく服用できますが、当院では定期的に血液検査を行い安全に治療を進めます。
気になる症状があればすぐにご相談ください。

Q2. 食事だけで下げられますか?

軽症の脂質異常症では、食事改善のみでLDLコレステロールが10〜15%程度下がることがあります。
一方、家族性の高コレステロール血症や高リスクの方では、食事だけでは目標値に到達しないことが多く、薬物療法の併用が必要となります。

Q3. 服薬を中止しても大丈夫ですか?

自己判断での中止は避けてください。
服薬で安定していた数値が、中止後に元の高値に戻ることが一般的です。
中止を検討される場合は、医師にご相談ください。

Q4. 糖尿病・高血圧があるが、どこから治療すべきですか?

3疾患は互いに関連しているため、一方だけを優先するというより、全体のバランスを見ながら同時に治療していくのが基本です。
当院では3疾患を一括管理できる体制を整えています。

Q5. メディカルダイエットを併用したいです。

肥満を伴う脂質異常症の方には、体重管理を含めた総合的な治療が有効です。
食事・運動療法に加えて踏み込んだ対応が必要な場合は、診察時に医師がご案内します。

まとめ

脂質異常症は、自覚症状がないからこそ、早めに気づいて長期的に管理することが将来の心血管リスクを下げる近道です。
健診で指摘された方、すでに治療中で転医をお考えの方は、ぜひ当院までご相談ください(0297-30-3311)。


監修・免責

監修:緑野クリニック 院長 土谷良樹
東京大学医学部卒業後、地域の中核的な医療機関で24年にわたって、地域とともに診療。

本記事は、日本動脈硬化学会のガイドラインおよび日本透析医会の自主機能評価指標(当院公開データ)を参考に作成しています。

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療・助言に代わるものではありません。気になる症状や治療方針については、必ず医師の診察をお受けください。
記載内容は2026年6月時点の情報です。